青い雨 blue rain

香港 街角それぞれのストーリー

回想2‐異国の異国

冬の休暇を日本で過ごす話はいつも計画倒れになる。家内いわく それは”寒い”からだそうだ。いつからか体調のこともあり冬の休暇は南国に行くことが定番になっている。バリ、マレーシア、タイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、スリランカ、ドバイ。どこにいってもまあ現地ではホテル周辺でのんびりするだけの過ごし方になる。

その年の初めは、たしかベトナムとプーケットへ行っていたのだろうか。当時はまだ仕事・プロジェクトの多かった時期で、きっと休暇先でもろもろの仕事をこなしていたことだろう。休暇明けにいくつもの出張とプレゼが控えているような まさに綱渡りの順番を待つピエロのような緊張感?のなかで旅行に行っていた記憶がある。

それでも旅行へ行けば、すこしでも フルーツと野菜がおいしく感じられて、現地の人や文化との触れ合いがあって、家族で何か新しい景色や体験を共有できる。それと、高くて広い空の下 潮風にふかれながら 家族で昼寝したりする時間がある。特に好きなのは夕暮れ時。日中の汗をさっとシャワーと石鹸で洗い流し、夕方から俄然賑やかになる南国の町に繰り出す。なんのことはない、ホテルの近くを散歩しながら晩飯探しということなのだが。まあ、自分にもこんな時間があることで、現実社会で起こっている面倒なこと、そしてもっと大きな問題から適度に距離を置いていたんだろうなあと思っている。

 

 

 

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